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Soul & Beat TEN-CHI-JIN - Soul & Beat TEN-CHI-JIN - PLANET

TEN-CHI-JINは、伝説のバンド「オフコース」のドラマー、JIRO OMAと天才津軽三味線奏者、HIRO KUROSAWAによるデュオです。http://www.tenchijin.info/

M1 Weird
ようこそ、青白き不夜城へ。ここは、トリックメガシティ。雲を貫く摩天楼の地下深く、仮面をつけた怪しい風貌の者たちが夜な夜な享楽の笑い声をあげている。 路上を行き交う人は同じ場所を行ったり来たり。右へ左へ、上へ下へ、前進と後退と愛憎劇を繰り返しながら、寛ぐこともない。巨大なカオスに飲み込まれ、行き先を見失った人々の奇妙な姿がスリリングに描かれる。奇抜でグルーヴィー、トランス系の一曲。

M2 Ryu-Sei
幕開けのメロディに誘われ、夜空を仰げば銀河がきらめく。漆黒の空には、天の川。宇宙の彼方を駆け抜ける無数の流れ星。夏の夜空の天体ショー。地上の悲喜こもごもから離れ、視線を宇宙へ放てば、この世は流麗。万物は流転し、すべての生命は躍動する。夜空を埋め尽くす星々のきらめきにインスパイアされ、目覚めていく人々の心象風景を描いたこの曲は、復興応援曲『雲漢』とカップリングで作曲された。

M3 Gen-Bu  
荘厳な朝やけに照りかえる大地。丘には花が咲き乱れ、清らかな川が流れる。ここは人類が元いた楽園。満面に笑みを浮かべ、生命の復活を喜びあう人々の姿が見える。はちきれんばかりの歓びと共に、SHAMISENの絃が空高く奔放に舞い踊る。 バックビートでカッティングされ次々と音色を変化させていくSHAMISEN、それを支えるベースライン、そしてシャープで切れ味の良いドラミングが斬新だ。

M4 Mirai~Human Being
天地人の代表曲「human being 」が新たにレコーディングされた。過去への郷愁をこめて作曲されたこの曲は、2011年3月11日東日本大震災以降、”祈りの曲”となった。今回、新たなメロディも加わり、これまで以上に壮大に人類の姿を描き出している。荒廃した大地。尽きせぬ哀しみ。人類が抱える深い喪失感を描きながらも、 陰と陽、光と影、哀しみと喜び 、発展と退廃、それらすべての相対を包みこみ新たな希望へ向う。地に立ち、天を仰ぎ、自然界の摂理に即しておおらかに生きよ、と天空から光のメッセージが聴こえてくるかのようだ。

M5 Space Ship
古い感情を脱ぎ捨てれば、新次元の扉が開く。 再び新しい物語を始めるために宇宙船に乗りこみ、心軽やかに遥かな銀河へ旅立とう!と、浮き立つサウンドが語りかける。 スペースシップの名は「TEN-CHI-JIN」。 行き先は、人類がまだ見たことのない実り多き愛の惑星「MICHINOKU」。 ふたりの操縦士は光と共に来たりし者たち。 彼らと銀河を駆け抜ける楽しさがダイレクトに伝わる一曲。

◎PLANETに寄せて   by JIRO OMA
鬼才への祝詞(のりと)
鬼才…人間のものとは思われぬほどのすぐれた才能。また、その才能をもつ人。我がTEN-CHI- JINのHIRO KUROSAWAは、そのプロフィールに津軽三味線界の鬼才と記されている。鬼才の片鱗は出逢った頃から感じていた。まさに音の「虫」そのままの青年だった。津軽三味線の演奏は基本、即興である。鬼才は自分の直感で指が勝手に動いて、その時の演奏内容はほとんど覚えていないといつも言っていた。確かにトランス状態の鬼才を何度か見てきた。冬の八幡平、野外でのトラックステージ。零下の雪景色のなかで鬼才の演奏はヒートアップしていた。ついに絃が切れた。鬼才は絃が切れようが弾き続ける。二本の絃が切れても一味線になっても弾き続けた。流石に零味線になった時、鬼才は私にドラムソロを頼んできた。約5分のドラムソロの後、鬼才は再び一気に弾き始めた。指には血が滲んでいた。鬼才は古典を極めていながら、それとは真逆のエレキ三味線に早くから取り組んでいた。改良に改良を重ね現在のセットアップになったのは2011年前後だと記憶している。鬼才の執念は凄まじい程だった。その結果、伝統的な純然たるアコースティックの津軽三味線奏法とは全く異なるロックギタリストに匹敵するほどの独自のオリジナル奏法を生み出した。東日本大震災の翌年に渡米した際、サンフランシスコでの日本さくら祭りの舞台。リハーサル無しのぶっつけ本番で臨む中、現地音響チーフのサウンドチェックは鬼才の三味線をジェフ・ベックのように仕立てた。今まで聴いたことがないラウドな鬼才の音を聴いて私は即座に、「SHAMISEN」という感覚を覚えた。鬼才は今この瞬間にも自宅で愛器のKORGと共に新たな音の創造に励んでいるに違いない。たぶん、いや絶対に時を忘れ寝食を忘れているはずだ。鬼才はやはり人間離れしている。今までの津軽三味線界の鬼才は、このアルバムからいよいよ世界を見据えた「SHAMISEN」の鬼才として動き始めた。それは、私が長年彼に対して抱いていた、もうひとりの「世界のKUROSAWA」としてのスタートに他ならない。このアルバムこそが「SHAMISEN」という新たな音の世界を確立させる一歩になると確信している。

【アーティスト・プロフィール】
自然界の五大元素 ”地・水・火・風・空”。東北に充満するエネルギーを全身で受け止め、Soul & Beat TEN-CHI-JINは結成された。
メンバーは武道館10日間ライブを成功させた伝説のバンド、「オフコース」のドラマー、JIRO OMA。そして、津軽三味線界の最高峰「仁太坊賞」を三連覇した鬼才、ShamisenistのHIRO KUROSAWA。
和と洋のビートを自在にこなすジローと、三味線の限界を超え、前代未聞の音域に挑むヒロ。
ふたりはロック、ジャズなどのジャンルを軽々と飛び越え、大自然の森羅万象と人間の心象風景を描き出す。