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シンリズム - 彼女のカメラ

Shin Rizumu – Kanojo no Camera

シンリズム本人による作詞・作曲・編曲。モータウンやA&Mレコードから連なる豊穣なポピュラー音楽の歴史や日本のポップス史、さらには2010年代的なインディポップのエッセンスまでを自由にクロスオーバーしながら普遍的かつ瑞々しいポップスを生み出すシンリズムらしさが全開になった楽曲でありつつ、デビューから1年半の間に培ってきた経験や4月から通い始めた音大での成果もあるのか、ポップソングとして一気に洗練された印象がある名曲だ。どちらもメロディが秀逸なのはもちろん、“彼女のカメラ”では小気味よくファンキーなグルーヴにフルートやフェンダーローズの柔らかい音色が絡みつつ、終盤でブルース&ファンク色の強い展開を迎えたり、FM802「MIDNIGHT GARAGE」の企画で制作された“ラジオネームが読まれたら”では多彩な音色とリズムによって万華鏡のようなカラフルな世界を広げつつ、サックスや本人によるピアノソロも挟まれていたりと、聴きどころも満載。誰もがふと口ずさんでしまうような間口の広いポップスであると同時に耳がワクワクする音楽的な楽しさがふんだんに盛り込まれたEPは、さらなる進化を迎えるシンリズムの今を切り取った作品と言っていいだろう。 なお、これまでのアナログ作品と同様、今回もカッティングはアメリカのバーニー・グランドマン氏が担当。