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はせみきた - オトダマ

Hase Mikita – Otodama

初めてティートックレコーズのスタジオに楽器を運び込み、音を出した時の感動を、今でも鮮明に覚えている。適度な湿度を含み凛とした空気が漂うメインスタジオ。この3〜40畳ほどの空間が、そのサイズから生まれるものとは思えないくらい、濃密で豊かな響きで満たされたのだ。「ちょっと音出し」のつもりだった大太鼓の試奏は、疲れも感じず10分以上に及んだ。いつまでも打っていたくなる心地よさ。贅沢な空間だった。

「ようそろ」のCDをリリースして4年。次に盤面を作るのならDVDと決めていた気持ちを切り替え、この日からアルバム制作の構想練りが始まった。「オトダマ」は「音魂」と書く。魂の奥底からわき上がってくる音を奏で、聴く人の魂を震わせる音楽を届けたいとの思いからつけたタイトルだ。これまでの演奏活動、そして多くの仲間との出会いを通して生まれた楽曲達に、今回この特殊なスタジオでの録音を想定して用意した新曲を加え、デュオ/トリオ/独奏/多重録音とバリエーションを持たせ構成した。個人名義ではファーストアルバムとなる本作にふさわしい『作品集』的なラインナップになったと思っている。

3日間で9曲、楽曲ごとにセッティング替えを頻繁に繰り返しながらのレコーディングはもちろん大変だったが、終えて残ったのは心地よい疲労感と極上の音を存分に浴びた幸福感だった。ライブさながらの熱い「魂のおと」を吹き込んでくれたゲストミュージシャン達、徹底的に音にこだわりながら僕のイメージを具現化しようと全力を注いでくれたティートックレコーズ金野氏との共同作業だったからこそ味わえた、達成感だったと思う。スタジオ内に満ちていたあの豊かな響きと、このCDづくりに関わった皆の「おと」に込めた想いが、聴き手である皆さんのもとに届くことを、心から願っています。(はせみきた)

1. きよめ
2. トビウオ
3. きざし
4. 風をゆく
5. 枕山歌
6. 空穿ちて道ひらく
7. 風・疾る
8. 流転
9. 彩囃子