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佐藤亜紀子 - ララバイ イギリス・ルネサンス期のリュート音楽

Akiko Sato – Lullaby -English Renaissance Lute Music-

その昔、リュートはヨーロッパの国々で王侯貴族や知識人、裕福な市民たちに愛されました。ヨーロッパの美術館に行くと、リュートの描かれた絵画によく出会います。天使が持っていたり、りっぱな服装をした貴族が抱えていたり。静物画のなかでは、リュートはそのはかない音色から人生のうつろいやすさの象徴として描かれました。

リュートの祖先はアラブのウードという楽器で、それが中世のころヨーロッパに伝わりました。後方に折れ曲がった棹や表面板にある美しい幾何学的な彫り物(ロゼッタ)、同じ音の弦を2本一組で張ること(この1対の弦をコースと呼びます)などは、ウードの名残です。

中世の吟遊詩人はリュートを持って当時の出来事や物語などを弾き語りしてあちこちの町を渡り歩いたそうです。ルネサンス時代半ば、16世紀頃からリュート音楽も印刷譜や手稿譜の形で残されるようになったため、私たちは膨大なリュート音楽のレパートリーを手にすることが出来るのです。

リュートとひとくちにいっても、さまざまな大きさのものがあり、調弦も1種類だけではありません。リュートは時代が下るにしたがって弦の数が増えて行きます。中世のリュートは4~5コース、ルネサンス時代には6コースが一般的でした。16世紀後半から7~8コースに、17世紀前半には9~10コースと増えていき、18世紀半ば、バロック時代後期には13ースまで低弦が増えました。このCDでは8コースと10コースのリュートを使用しています。

リュートは木で作られ、胴体の丸くふくらんだ部分は細い板を組み合わせたものです。表面の板は1ミリ程度。持ってみるとふわっとした感じで重さをまったく感じさせません。これなら天使が持っていても飛べるかもしれませんね。

1. ホワイト夫人にことあり
2. ダウランドの第1ガリアード
3. ミニャルダ
4. ジョン、さあキスしに来て
5. 私の窓から出てお行き
6. ウォーシンガム
7. ウィロビー卿のご帰還
8. 御者の口笛
9. トイ
10. ジグ
11. ランテロ
12. ファンタジー
13. フィリップのダンプ
14. プレリュード
15. パヴァン
16. 別れ(イン・ノミネの主題による)
17. ララバイ