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佐野元春&雪村いづみ - トーキョー・シック

Motoharu Sano & Izumi Yukimura – Tokyo Chic

雪村いづみのデビュー60周年を祝し、佐野元春がプロデュースした2作品が2月12日に同時リリース。佐野元春&雪村いづみのコラボアルバム「トーキョー・シック」と、雪村いづみのベストアルバム「スーパー・シック~雪村いづみオールタイム・ベストアルバム」が発売される。

コラボアルバム「トーキョー・シック」は2012年5月にiTunes Store限定シングルとしてリリースされた佐野元春&雪村いづみの楽曲「トーキョー・シック」や、同レコーディングセッションで録音された佐野&雪村の新曲「もう憎しみはない」、ビッグバンド形式で演奏された佐野のセルフカバー「こんな素敵な日には」「バイバイ・ハンディラブ」を収録。編曲と指揮は日本のビッグバンドジャズ界のベテラン、前田憲男が担当しており、日本のジャズシーンを牽引してきた歴史的なミュージシャン総勢17名が一堂に会している。なお佐野は楽曲「トーキョー・シック」について「両親が若かった頃や、雪村いづみさんが登場した時代に思いを馳せて書いた。戦後の復興期にあたって、人々を元気づけたのはこんな曲だったのではないか」と語っている。

さらに今作にはこのレコーディングセッションと、2012年に東京・Billboard Live TOKYOで行われた佐野と雪村の共演を記録した、DVDと52ページにおよぶフォトブックレットを同梱。この作品は生産限定盤なので、興味がある人は早めにチェックしておこう。

「スーパー・シック~雪村いづみオールタイム・ベストアルバム」は雪村にとって初めての、レーベルの枠を超えて選曲されたCD2枚組+DVDのベストアルバム。DISC 1「MONO Years」には戦後ジャズブームの真っただ中にデビューし天才少女と呼ばれた10代のヒット曲が網羅され、DISC 2「STEREO Years」には1960年に1年間のアメリカ公演を成功させてから現在までのビッグシンガーとしての軌跡がまとめられている。キャラメル・ママと共演した名盤「スーパー・ジェネレイション」から服部良一の名曲3曲と、荒井由実が雪村のために書き下ろしたが当時発売されなかったため荒井が自ら歌って同名デビューアルバムに収録した「ひこうき雲」の処女レコーディング音源も収録。佐野元春と共演した新曲2曲も収められる。

またDVDには、10代から現在までの雪村が出演した映画とテレビにおける歌唱シーンを26曲約45分収録。デビュー当時の新東宝映画における歌唱シーン16曲には、往年のジャズメンが多数参加したビクターオーケストラをバックに歌う場面など、テレビ放送開始以前の、日本の音楽史的にも貴重な映像が満載されている。後半のテレビ映像には、1963年の「紅白歌合戦」から2012年の「SONGS」まで、NHKでの歌唱シーン10曲が収録され、キャラメル・ママとのスタジオライブ3曲など充実したラインナップになっている。

さらにこのベストアルバムには、佐野元春のラジオ番組で実現した雪村とのトークセッションを紙上で再現した全84ページのスペシャルブックも封入。佐野は雪村のことを「戦後モダニズムの精神を最も純粋なかたちで生き抜いた女性」と評しており、今作のライナーノーツで「かつて僕の両親が恋人同士だった頃、ふたりはよく新橋のダンスホールで踊っていた。僕が生まれる以前の話だ。そのダンスホールには、まだ10代だった頃の雪村いづみが専属歌手として唄っていた。僕の両親は彼女の歌声に合わせて踊り、ロマンスを育んでいたのだ。両親が生きていたら、今回の雪村さんとのセッションを見て何と思うだろう」と語っている。

1. トーキョー・シック
2. もう憎しみはない
3. こんな素敵な日には
4. Bye Bye Handy Love
5. トーキョー・シック (MONO)
6. トーキョー・シック (LIVE)